資本論 価値論・交換過程論 用語集 の内容
「資本論用語集」の整理をしておりました。以下のようなものを挙げるつもりです。
1 abstrakt menschliche Arbeit / 2 allgemein gesellschaftliche Gültigkeit / 3 allgemeines Äquivalent / 4 Äquivalentform / 5 aufdrücken / 6 Ausschließung / 7 bedingen / 8 besondre Waren / 9 besondre Äquivalentform / 10 darstellen / 11 Ding / 12 dinglich / 13 einzelne Äquivalentform / 14 erscheinen / 15 Erscheinungsform / 16 Form / 17 Gallerte / 18 Geldware / 19 gelten / 20 gesellschaftliche Form / 21 gesellschaftliche Gewohnheit / 22 gleichnamige Größen / 23 Naturalform / 24 objektive Festigkeit / 25 relative Wertform / 26 repräsentieren / 27 Sache / 28 sachlich / 29 sich darstellen / 30 sinnlich / 31 sinnlich übersinnliches Ding / 32 spezifisch gesellschaftliche Funktion / 33 unmittelbare Austauschbarkeit / 34 unterstellen / 35 Verdinglichung / 36 verhärten / 37 Verkörperung / 38 Versachlichung / 39 verwachsen / 40 Wertausdruck / 41 Wertbegriff / 42 Wertform / 43 Wertgröße / 44 Wertquantum / 45 Wertsein / 46 Wertverhältnis / 47 widerspiegeln
本体には、段落ごとに新出単語とその意味を入れておりますが、これらの語句は、abstrakt menschliche Arbeit「抽象的・人間的労働」のように、これが無くては価値論にはならない重要な語句に加えて、何気なく見えて実は、価値論の展開上、鍵を握る語句であるbesondre Waren「限定的な諸商品」という渋い語句も扱っています。この語句の意味と内容説明と本文での用例を、それぞれのものに与えています。この用語集だけでも、資本論を原文で読むことがかなり容易になると思います。
以下に、悩んだ末、外すことにしたものを3つ紹介します。これを私が一応選び、その末に放棄することにしたことが理解できる方は、かなり資本論を読み込んでおられる方でしょう。掲載例として挙げます。
Grillen → 奇想
説明:突飛な思いつき、奇妙な考え、気まぐれ。商品のフェティシズムの叙述では、物がまるで自分で奇妙な考えを抱くかのように描く比喩的表現。
用例:現商4—1⑧
... entwickelt aus seinem Holzkopf Grillen ...
「……その木でできた頭から奇想を繰り広げる……。」
der Keim → 萌芽
説明:後に発展する形態が、すでに最も単純な形態のうちに含まれていることを示す語。ここでは歴史上の最初の段階というより、形態的発展の出発点という意味を重視する。
用例:現商3D—5③
Die einfache Warenform ist daher der Keim der Geldform.
「したがって、単純な商品形態は、貨幣形態の萌芽なのである。」
vertracktes Ding → 非常に厄介な物
説明:一見単純で平凡な物でありながら、商品形態をとると複雑で不可解な社会的性格を帯びることを強調する表現。単なる「難しい物」より、ひねくれた、扱いにくいという語感を含む。
用例:現商4—1②
Ihre Analyse ergibt, daß sie ein sehr vertracktes Ding ist, voll metaphysischer Spitzfindigkeit und theologischer Mucken.
「商品を分析した結果分かったことは、商品とは、形而上学的な小理屈と神学的な気難しさに満ちた、非常に厄介な物であるということである。」
資本論では意外な語や語句が、全体の理解に抵触することが多いのです。der Keimなどはヘーゲル的な響きがありますので、割と注目しやすいのですが、一番のやっかいものはgeltenでした。ただ、資本論を通じて、この語を追ってみると、やはりマルクスは確固たる意味でしか使用していないことがわかりました。そういうことも、初版と現行版を比較しながら読むことによって、明らかになったことの一つです。