ChatGTPをPlusに変えたら、素晴らしく大変なことになった 2
本日は、価値形態の本丸ともいえる、具体的労働が抽象的・人間的労働の現象形態になるというところを、AIとチェックしていました。「二人」とも、これって読者が理解できるのかなあと不安になり、いらいらしてきたので、じゃその気持ちはコラムにして、読者に訴えよう、ということで、以下を共同執筆しました。最後の一文は私の一文です(他のところもそうですが)。だいたいどういう本か、Amazonで「マルクス 資本論 簡単 理解しやすい」とでも打ち込んで探せば、ずらーっとでてくるでしょう。入門書と割り切って読むならいいです。でも、それで門の中まで入ることができているかどうかすらわかりません。
【コラム】「難しいもの」は、難しいまま読む
価値形態論には、どれほど言葉を尽くして説明しても、簡単には理解できない箇所がある。ここで扱われている「具体的労働が抽象的・人間的労働の現象形態になる」という規定も、その一つである。もちろん、分かりにくい文章を分かりやすく説明することは必要である。しかし、対象そのものがもつ難しさまで消してしまえば、かえって理解から遠ざかることがある。縫製労働は縫製労働のままでありながら、価値関係の内部では抽象的・人間的労働の現象形態として妥当する。この奇妙な関係を、「要するにこういうことだ」と日常的な言葉へ置き換えてしまえば、肝心の「形態」という問題そのものが消えてしまう。小林秀雄には、難しいことは難しく書くほかない、という趣旨の発言がある。この奇妙な関係を自分で考え抜くことは、読者自身に委ねるほかない。このあたりを「簡単に」説明して、読者を分かった気にさせる本ほど、気をつけたい。