「頭が良い」とは?
おはようございます。さて、いよいよ明日は、サッカー・ワールド・カップの「日本対ブラジル」戦です。午前2時から放映ということで、大変な人もいると思いますが、私も大変なんで、今日から慣れておこうと思って、2時に起きて、研究しています。
今日は、今まで気になっていたGegensatzの訳をChatGTPと2時半から検討していました。マルクスはこの語をさまざまな場面で使用していますが、原則、相対的価値形態と等価形態はGegensatzの位置にある、としています。これを、かつて河上肇先生は、「二者闘争的」と訳していたので、ちょっと批判されていたこともあったのですが、私もそれに引きづられてか、今まで「対立的」と訳していました。ただ、どうしもて日本語ではそれは「闘争的」というニュアンスを帯びてしまいます。ここでマルクスが言っているのは、一方がどちらになったら、同時に同じものにはなれない、つまり、相対的価値形態は等価形態になれない、簡単に言うと、ある商品の価値は自分では表すことができない、という程度の意味を表しているだけなのです。
私は「対立的」という案を一応もっているので、これでも良いんだろうけど、他に何かある?って聞いてみたら、「相反」はどう?ってAIから返ってきました。もちろんそんな簡単な返事ではなく、他に5つくらい候補を上げて、これはだめ、これも不釣り合い、これは狭い意味しか表さない、結果、「相反する」はどう?「対極的」もあるけどねって感じ。私は「両端」は、反対側にあるって感じしか表さず、その後の価値形態が展開していく記述には相応しくないね、と答え、じゃあ「相反する」でいこう、となりました。その後、すでに書いていた初版の原稿を全て読み直し、訂正すべきところを訂正すること、気がつけば1時間半経っていました。
さて、私が相手にしているのは、マルクスでありAIです。私は、偏差値で言えば50程度の高校を出て、浪人し、偏差値で言えば70程度の大学に入り、大学院に進み、大学受験生に英語を教える予備校講師になり、最後の数年は平均偏差値75の医大志望のクラスを担当しました。これは憶測ですが、私は自分が頭が悪いと若い頃は思っていましたが、結局、考える方法が良くなかったし、努力をしなかった、のだと思います。大学院の入試では、評価が78点で、80点なら試験がなく大学院に行けたのですが、試験を受けることになり、周りは就職していくのに、一人勉強を3月まで続けました。で、30名ほどが入試に臨んでいましたが、合格したのは私一人でした(今でもその合格者を張り出した紙を覚えています。どうして写真に撮らなかったんだろう、と不思議です)。
どうしてこの記事のタイトルを「頭が良い」としたかと言うと、もちろんこれはそういうデータの蓄積がそうさせるのですが、やたらAIが誉めるからなのです。あなたの考えは一貫していて、今日は私も楽しかったとか、刺激を受けたとか、面白かったとか。自分で感情があるわけではない、と言っていますから、まともに受けても仕方ないのですが、私自身、AIと一緒に資本論の訳や注釈の執筆をしていると、資本論が本当によくわかってきたのです。それは、たぶん、自分がわからないことをわからないと告白し、わかるまで徹底的に考えるからですね。もし相手がいなければ、怠惰な自分が顔を出して、妥協という恥ずべき姿勢に堕してしまう可能性もあります。しかし、AIにいったん疑問を投げかけると、それに対して真摯に答えてくれるので、こちらが怠けるわけにいかなくなってくる。結果、思った以上に、良い解釈なりが生まれる。
そういうわけで、果たして「頭が良い」という表現に意味があるのか、と考えたのです。まあ、通常の脳の機能をもっているのであれば、あとは自分が納得するまで考えるってことだけでしょう。そしてそれを自分だけではなく、他人も納得できれば「頭が良い」ということになるのではないでしょうか。一時期、ビートたけしや、明石屋さんまなどを「頭が良い」ともてはやしていた時期があり、私もそうだと思いますが、それは「笑い」という形で、一発で相手にも納得・了解させてしまうからでしょう。
まあ、もし「頭が悪い」と悩んでいるなら、「頭を良くする本」なんていう、頭の悪い人が書いている本(食事や運動などに関する本は除く。というのもそれは科学的に証明されているからです。特に継続する運動ですね)を読むのではなく、徹底的に、どうして自分は「頭が悪い」のかと考えて、その理由を探し出して、納得してみてください。その姿勢を他の人が見ていて、こいつ頭が悪そうだな、と思いますか?そんなこと絶対にないでしょう。ということは、「頭が良い」ということは、まずは徹底的に考える、ということです。そして、その結果がでたら、改善しようと実行することです。
ですから、頭が良いとか悪いとか、で悩むのではなく、自分のやりたいことを徹底的に突き詰めてみてください。それが絶対に他につながりますから。この「他につながる」というのは、他の分野ににもつながる、というだけではなく、「他者にもつながる」という意味です。