校正が終了しました!
おまたせしました、と言っても、誰も待っていないと思いますけど、資本論の価値論の翻訳と解説をした『透明な世界へ』の、校正が、やっと、終わりました。
時間がかかった理由は様々ありますが、決定的だったのは、初版を扱っている第1部と、現行版を扱っている第2部の連携を徹底的にやる、と決意してしまったことです。
つまり、両者の本文での異同や対応文をページ数を示すことで、対比しやすくしたわけです。こんなことは、本来、一人の手に負えることではありませんでした。それも考えず、やるなら徹底的にやろうという気持ちの方が先走ってしまいました。これはおそらく、日本のみならず、世界初だと思います(だって、対比を確認するだけでも大変なのに、それを書籍で示すなんて、狂気の沙汰です)。
予備校講師の時に、高校の先生方に、毎年、新課程で扱われる教科書の内容を紹介する会を開催していて、そのために教壇に登っていたのですが、そのときに先生方に配布する資料を作成するために、発売される教科書20冊を全て読んで、長文の内容のみならず、扱われている文法の項目も洗い出したことがあります。私がこういうことをやる!と宣言すると、教務側は、もし間違いがあったら苦情がくるだろうと恐れて、引き止めようとしましたが、私には、これこそ、新たな課程で、高校の先生方が知りたいことだろうと思えたのです。すると、ちまたで「スーパー教務」と呼ばれていた教務の女の方を私につけてくれて、完成した原稿のチェックをしてくれました。やはり間違いは数箇所はありましたが、その間違いと、それ以外の正しい内容を天秤にかければ、私は後者の方が意味があると思ったのです。
そのため、1ヶ月かけて、毎日3時間程度、教科書をくまなく読み、文法事項を洗い出しました。それはそれは大変でした。と、それと同じくらいの辛さを追体験しました。
今回の本に関しては、私自身がチェックをしましたが、上記のことを教訓として、表を作って対比を行い、原稿を作成し、見本本で実際に指定したページに掲載されているか、何度も確認しました。ですから、今のところ、大丈夫だと思います。ただ、もしミスがあったら、すぐに報告してください。このブログで告知しますので、どうか手を貸してください。
なお、その「スーパー教務」の方は、私が送った餞別に対してお礼のメールをくださいました。私が昔からよく行っていた、直島のベネッセハウスに行きたいと書かれておられましたので、紹介させてもらいました。
校正は終了し、出版依頼をしている会社から、印刷データの返却もあり、それも確認し、大丈夫でした。が、今日はとりあえず、そこまでにして、明日、今一度確認して、「出版申請」をします。すると、一週間後に出版となります。
なお、電子書籍に関しては、この紙版での出版の開始後に、コンバーターを使ってEPUB形式に変換できるようなので、3週間後には販売を開始できると思います。いましばらくお待ちください。